読書感想文
『漱石はどうよまれてきたか』
漱石存命中から、最近までの『夏目漱石作品』の読み方の変遷を(全部は無理なんで)大まかに纏めたもの
筆者本人は『カルスタ、ポスコロ(なんの略かは実際に本読んでね)』が嫌いなのはかわるけど、それでも取り上げてるあたり(嫌々っぽい)に信頼がおける
後、みんな『こころ』好きだなあ
ようは読解、読み方はその時代や論者の立ち位置で変容するのだということ
その上で読みたいのが
『ニッポンの思想』
80年代からの『ニューアカ』からはじまった思想はあずまんで一旦完成したというのが、この本の見取り図なのだが、ニューアカ(というか浅田彰)から記述が始められてるのが印象的
浅田彰さんは、一つの思想が同時代の文化自体を支配出来た最後の人だと思うけど、あずまんのゼロアカ道場やカオスラウンジとは、それをまたやろうとして失敗した(と今はいう)試みではないかと
追記:思想ではなくテキストレベルで、動ポモを読む試み。こう言う試みが増えると良いな
山川賢一の『動ポモのどこがクソなのか大会』 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/533391
東浩紀『動物化するポストモダン』-「近代的消費」をめぐる議論 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/535061
『大正二十九年の乙女たち』
牧野修さんの、青春小説というだけで、もう面白いよね
作品自体は青春小説というフォーマットだけど、牧野修さんらしい不穏さが随所に
そして、それは『あの時代』の、暗闇へ近づいていく
『『赤毛のアン』の秘密』
流行りものに弱くて(;´д`)1
フェミニズムから読む赤毛のアン
作者のモンゴメリから訳者の村岡花子に至る、ある少女のバイブルに流れる矛盾を読む
小倉千加子さんの入門として
『アバンチュリエ 怪盗ルパン伝一巻』
読んだことないなあと、おもったら、戯曲が原作だそうで(;´д`)ソリャヨンダコトナイヤ
正直あまりに大時代的で古いルパンを、現代の大人にも読める強度の作品にしたのがスゴい
とにかく読みたまえとしか
至福のエンタメが待つ
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