暇人の日記保管庫

文字通りのアレです

シン・ゴジラはゴジラの名を借りた庵野監督のリハビリである

(ネタバレありです)

というかこんな記事見るのは、『何回も観る前提で、あちこちの考察やら感想で、一体感得たい人』位やろ(偏見)

巷では『ゴジラ最新作で、あのエヴァ庵野監督最新作』というだけで、バーニングしてる『シン・ゴジラ』ですが、僕はあまり乗れませんでした

というか、土曜日に観たのですが、冷静な感想より先に
『なんでこんなん、諸手をあげて礼賛してるんだ(`Δ´)』
という怒りが出てしまったので、それこそゴジラばりの冷却をして、今これを書いてる訳で(;´д`)

怒りのあまり旦那みたいになってた


さて『オリジンに比肩する』『ゴジラ版日本のいちばん長い日』と言われる本作ですが


皆、身近に比較されるべき作品に気づいてない気がします

『ある一つのシチュエーションで』
『絵に描いたような人物たちが、絵に描いたような行動をとり』
『一番アガルシーン以降は、なんとなく地味になっていく』

そう、エメゴジでお馴染みエメリッヒのID4です


熱焔ブッパ時にサクッとやられる内閣の主要メンバーはホワイトハウス破壊の時の逃げ遅れたヘリまんま(樋口さんに関しては日本沈没の時もやったよね、このネタ)
ヤシオリ作戦
『ゲロ吐く酔っ払いが寝てるすきに、酔い止めをのませる』
で落着する地味さは、
『コンピューター使ってるのに、ウィルスバスターを発明してねえのかよ』
にも繋がる

というか、今回は所謂ギャレゴジよりエメゴジ意識したシーンが多かった気がします
石原さとみのあからさまなバイリンガル感は、あちらのジャン・レノっぽいし
なにより都心への核攻撃を防ぐために米露中以外で出てきたフランス
そして決定的なのは、竹ノ内豊さん演じる赤坂が劇中『アメリカは自国にゴジラ的なものが出ても、核を使うだろう』という時に引き合いに出される『ニューヨーク』


しかし、こういう適当な考察も、エヴァ的な意味ありげな(しかし、実際は無意味な)ガジェットなのかもしれません
311云々の社会的なのも含めて、テーマではなくそういうガジェットなのだと考えれば、この作品が見えてくる気がします


今作は、ようは『庵野秀明監督のリハビリ作』なのでしょう
幾多のオマージュどころか、自作のセルフパロディすら楽しむさまを観て
『ああ、良かったねえ』
てやさしくなれるか
ゴジラをリハビリのだしに使うな』
とげきおこぷんぷんになるかは
あなた次第


ただ実写版進撃の巨人の時も思ったけど
『オマージュとかパロディはわかるけど、それを楽しめる前提で映画作るのは勘弁してください』
リテラジーあると更に楽しめる映画と、リテラジー必須な映画は違うよう( ノД`)…


余談:こちらのコメ欄にもちらっと書きましたが
シンゴジラ』は究極のシミュレーション映画だ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) カゲヒナタのレビュー http://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-1180.html
今回のゴジラ生誕の理由が、他の部分が割と地味なリアル路線なだけに気になるんですよねえ
各国の核廃棄場所で所謂核のゴミを食べてあんなになるって、唐突にそこだけガバガバになるのはなんでだろうと
オチの『ゴジラ眠らせたら、半減期も早まって除染も少しらくになりました』も同じ疑問が
まあ、『そんな細かいこと、気にすんな』が正解かも知れませんが(;´д`)


更に余談:今回のゴジラ、最初の上陸の時の形態を見る限り、『イグアナッポイ生物が、段々といつものゴジラになる』みたいな進化をしたと思うのですが、やっぱりエメゴジ意識してるやないかと、僕は強弁したい