原田実さん、唐沢俊一盗作事件を語る
gishigaku
この機会に唐沢俊一さんのトラブルに関して私の意見を述べておきます。もちろん、それはと学会の見解ではありえませんし、唐沢さん本人とそのことについて話し合ったことはないのでそこに唐沢さん本人の意見が反映されているわけでもありません。
80年代くらいまでの雑学系書き物の世界ではライターも版元側も著作権を含む知的財産権の扱いに対し、現在に比べてはるかに鈍感でした。出典明示無しでの引き写しはしばしばでしたし、版元にも煩瑣な出典注記を避けるところや参考文献提示を嫌がるところがありました。
ちなみに私自身、物書きとしての基礎を仕込まれたのが八幡書店だったので、そうした一昔前の雑学系(オカルトも雑学です)物書きの欠点を引きずっているところがあるので自戒したいところです。
当時は現在のようにインターネットで情報を拾ったり、amazonでいながらにして短期間に参考文献を集められるような環境がなかったためにライターも版元も時間胃に追われる仕事では、現在からすれば手抜きに見えるような裏取りですまさざるをえませんでした。
また、初出時に参考文献が省略されていた雑誌連載が単行本化される場合なども版元では引き写しのチェックなどに無頓着でした
また、引き写しの本の著者が引き写しに気付いた場合でも、同業者同士ということで落としどころがあっさり見つけるということもしばしばでした。
唐沢さんは(そして私も)物書きとしてはそうした古い時代を引きずっているタイプなわけで、その部分が現在の常識と矛盾することもありえます。
したがって唐沢さんの仕事に対して検証が加えられるというのは現在の常識にのっとった物書きのルールが形成され、定着していく過程の一つに位置付けられるでしょう。
(編者:色々事情がおありの中、自分の見解を語られたということがすごいと思います)
- 作者: 原田実
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追記:お話の流れは
そして、詐術の扱いについてなら私たちは経験を積んでいる。http://www.amazon.co.jp/gp/product/4286116778/
という原田実さんのツイートに対する
唐沢俊一の「詐術」にもきちんと対応してほしかったとは思いますけどね。いまだに一緒にステージに出てちゃまずいでしょ。
という伊藤剛さんのエアリプが発端だったみたいです(miyuraoさん情報ありがとうございます)
検証班さんの見解
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20130401/1364813724
唐沢スレでの反応
599:04/01(月) 21:45 [sage]
検証班氏も指摘しているけど唐沢のパクリを古い世代の体質の問題に摩り替える原田もろくなもんじゃねえ
昔だって他人の作ったものを盗めば非難されただろうが
600:04/01(月) 22:08 [sage]
原田は古田武彦一派をカルト呼ばわりしてたよな。
と学会と古田武彦の違いを教えてくれよ。
批判にまともに答えず論点をずらし「アカデミズムが古田潰しを謀ってる」という古田を陰謀論者と一蹴してたよな?