名誉を求めて名誉をうしなった人
2ちゃんねるの書き込みを見て慌て裏モノ日記をみました
以下唐沢さんが、映画をきちんと見れてるか、語れるのかというのを、自分が最近みた映画を元に
>こういう時は気分を変えようと
>新宿に出て、改装後のピカデリーに初めて足を踏み入れて
>タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』を観る。
>いかにもタランティーノらしいケレン味に満ちた映画で
>戦争映画の形式をなぞりながら全然戦争映画などでない、
>“テンション映画”。極度の緊張をもたらすシチュエーションと、
>その緊張からのヤケッパチな開放(というかエグゾースト)の
>繰り返しで映画が進行し、その緊張と開放がクレッシェンドで
>拡大していき、最後の一大エグゾーストで映画の結構から歴史上
の事実まで全てをブチ壊して終る。
>サスガというかイクラナンデモというか、呆気にとられて
しまったことであった。うーん。
エグゾーストという言葉がわからないので(自動車関係の用語?)破壊とかのニュアンスなのかな?
クレッシェンドというのも違う感じで、タランティーノてどちらかというとそういうのを外す作風じゃないかと(そこは見た人それぞれなんですかね?)
>しかしこの映画の功績はそれまで地味な脇役俳優であった
>オーストリア出身のクリストフ・ヴァルツという役者を見つけてきた
>ことであって、『将軍たちの夜』のピーター・オトゥール以来の
>ユニークなナチ将校を演じて、その印象の強烈なことといったらない。
>語学と論理の天才で、子供がパズルを解くようにユダヤ人を追いつめて
いき、その自分のアタマのよさへの誇りが国家への忠誠心をも上回る、
>超特大の自我を持つキャラクター。
>その、天才的幼児性(ミルクやスイーツが好きという嗜好がその
比喩として使われている)キャラは、まさにこの映画の真の主役、
だろう。
ここはツッコミ所なし(追記:天才的幼児性云々が唐沢さんらしい変な解釈。甘党は幼稚なのか?2ちゃんねる有志談)。あえて言えば、作中でランダはナチス要人の警備主任に異動してる(だからバスターズ及びショシャナ両方に関わる事になる)
>そして、その変態大佐に疑いの目を向けられながらナチへの
>復讐の念に燃えるユダヤ人女性ショシャナを演じるメラニー・ロラン
の美しいこと。顔の左側>の目の脇に小さな傷があるのだが(それを整形
しもしないところがハリウッド女優でないヨーロッパ女優らしさ
>なのだろうが)それがかえって整い過ぎっぽい顔にアクセントを
与えている。
ランダに疑われるのは、イギリスのスパイブリジット。
ショシャナは作中の描写からするとあの時の少女と気付かれなかったらしい(ショシャナは彼をみて復讐を決心する)
>あ、ブラッド・ピットも出ていた(笑)。
>彼の、顎をつきだして少々顔をかしげて喋る演技は、ジョン・ウェイン
を意識しているように思った。確かに顔の四角いところなど、
>似てきているような感じ。タカ派のウェインがやりそうな役だし、
>ウェインの超愛国映画『グリーン・ベレー』にも出演している
>アルド・レイが今回のピットのアルド・レイン中尉の役名の元ネタでは
ないか?
アルド・レイン=アルド・レイはパンフレットからP&G
以下引用
>ブラット・ピットの役名アルド・レインはハリウッド俳優アルド・レイのオマージュ。
>第二次世界大戦で日本軍と戦ったタフガイで、「最前線」「裸者と死者」「グリーン・ベレー」などの戦争映画で鬼軍曹を演じた。
お笑いなのが、その項目「トリビア30」を執筆したのが外ならぬ町山智浩さんなのであります(-_-)
>とにかく、観終ったた感想としては戦争映画という感じは微塵もせず、
>どちらかというと『仁義なき戦い』あたりの深作作品を思わせた。
>レイン中尉を菅原文太、ランダ大佐を岸田森、ショシャナを大原麗子、
ヒトラーを金子信雄、ゲッベルスを成田三樹夫に演じさせた映画の
>ことを帰途、想像してニヤニヤ。そうすると、ダイアン・クルーガーの
役は岩下志麻か松阪慶子か
これに関しては町山さんが、「生きるべきか死ぬべきか」という映画(粗筋を見るかぎりたしかに元になってる)や「復讐悲劇」(以下追記参照)という適切な例を出している。なんでこれをP&Gしないで仁義なき戦いなんて検討違いな例だすかなあ
さて、こうして見るとショシャナの下りのランダに疑われるの下りが気になる
実はチャプター3、4の当たりを見てない(そうでもないとしない勘違い)のか、あるいは唐沢さんのいつもの感じで表面しか見てなかったか…
雑記
ボーダーブレイクは支援単になりつつあり
Answer×Answerはサンタ服ゲト
そして腰は相変わらず
追記
「トリビア30」復讐悲劇の項引用
「イングロリアス・バスターズ」は典型的な「復讐悲劇」である。「復讐悲劇」はギリシャ悲劇から始まる西洋演劇の一形態で、エリザベス朝時代のイギリスでトマス・キッドが書いた「スペインの悲劇」が代表作とされる。その定型は「主人公が権力者によって親族などを虐殺される」「復讐を誓って計画をねる」「祭りや芝居を利用して仇を罠にはめる」「祭りか劇中劇が最高潮に達したところで仇を殺す」「復讐者自身も滅んでいく」というものだ。
引用終わり
更なる追記
2ちゃんねる有志が今回ダラダラと書いてみた裏モノ日記を検証しているけど、僕のも映画の読み違いがあったりしてそわそわ
あのショシャナとランダの再会シーンは映画では「私はおまえの事を知ってるんだぞ」という解釈と「単にランダの無神経な部分が出た」という解釈両方出来る(僕は後者の意見)と思うけど、まさか仁義なき戦い(含む深作作品)も見てない可能性があるとは…